最近家族経営で両親と方針が対立してるので、そのモヤモヤを記事に書いてしまいました。
ほとんど自己満足の世界ですが、自分の考えを書いてますので読んでもらえればと思います。
今回は文章だけですので、飽きたら読み飛ばしてくださいね(笑。
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目次
自分の満足感とは
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。
突然ですが、今このブログを読まれているみなさんは、何のために仕事をしていますか。多くの方は生活の為とかお金を稼ぐ為だと思います。
もちろんそれは当然で、そう言う自分もお金を稼いで自分や家族が食っていく為に毎日仕事をしています。
でも本当の価値は仕事をする事で相手の方に価値を提供する事が目的のはずですよね…
とまあ、ここまでは最近良く言われている文章を借りてきただけなんです(笑。
「相手に価値を提供する前に、自分が食っていけなければ何の意味もないじゃないか」
「日々の生活に必死なんだから、価値とか言ってる場合じゃないんだよ」
自分も数年前までは長い間本気でそう思ってました。
沢山お金を稼いだら、それを使って好きな事が沢山できるように先の見えない仕事を頑張るというスタンス。
でも自分の満足感とは程遠いものだったなぁ、と今になって思うんですよ。
親世代の考え方
愚痴になってしまうのですが、自分の親世代の考え方とのギャップを吐き出しておきます。
現在『カケヅカデザインワークス』は実質自分ひとりで実務をこなしてます。高齢の両親に手伝ってもらってますが、二人ともバス釣りには髪の毛ほどの興味も無いという状況(苦笑。
昭和初期の高度経済成長期に起業して、目に見える価値がすべてだった時代を生き抜いてきたツワモノです。
これは決してお世辞ではなく、今に至るまで40年以上、小さいながらも会社を経営してきたというのは本当に尊敬に値すると思ってます。
途中金融機関に借り入れなどを繰り返してきましたから、優良企業なのかはわかりませんが、少なくとも潰れずにやってこれたのは、それでけで価値のある事ですよね。
自分の親をこんな風に言うのは恥ずかしいのですが、今日はちょっと思うところがあるので先に褒めておきます(笑。
そんな両親なんですが、特に経理を長く担当してきた母親は目に見えるものしか信用できない体質が染み付いてしまってるようで。自分とは毎日のように対立してます。
例えばラダーを無償で修理する事とか、試作を作ったものに対して請求を出さないとか、飲みに行って自分が払った領収書に怪訝な顔をするとか(笑。
お金と言う目に見えるもので対価を払ってもらえない事に価値を感じられないんでしょうね。
でも、それらはすべて直接お金にはなってないですが、自分にとって十分に対価を頂いてるんです。
自分にとっての価値とは
自分にとっては、お客さんに商品を提供してお金をお支払い頂く事が本当の価値ではないんです。
キレイ事に聞こえるかもしれませんが、これは本当にそうなんですよ。
これは釣りをする人、特にバス釣りやヘラ釣りをする人ならわかってくれると思うんですが、「食べられない魚を釣って何がおもしろいのか?」、という意見と常に戦ってるじゃないですか?(笑。
でもそれはゲームとして楽しいからやってる訳で、それに関係するすべての事が楽しいからやってる訳です。
釣り道具を買うのもそうだし、フィールドに行ってロッドを振るのもそうだし。魚を釣って写真を撮って、SNSで公開して喜びを分け合う事が楽しいんですよね。
でも釣った魚を食べるという目的しかない人にはわかってもらえないし、釣りをお金でしか考えられない人には理解してもらえない。
自分の作ったモノを使って喜んでもらえる事
自分にとってモノを作ってお客さんに使ってもらうのは、釣りの中の一部なんです。狙ったデカバスを釣るのと同じくらい、作ったものを使ってもらう事に価値を感じるんですよ。
自分が良いと思ったものを使ってもらって、同じように良いと思ってもらう事が喜びなんです。
お客さんもラダーが壊れたら釣りが不便になるじゃないですか。だったら少しでも早く使える状態に戻してあげたいと思うんです。
そこで仕事の手を止めて、ラダーを修理して即日発送する(必ずではないですが)。それで喜んでもらえたら自分も嬉しいんですよ。
試作の本当の意味
サンプルを無償で作るのも、新しい商品を生み出すには試作の繰り返しですが、そこでイチイチ料金を請求してたら、トコトン煮詰める事ができないかもしれないと思ってしまうんです。
良いものを作ってそれが沢山売れればお金に変わります。でもモノ作りって、作ったものが明日お金に変わる訳じゃない。
それなりに長いスパンで考えないと、せっかく進んでる計画が途中で頓挫する事になってしまうんです。
確かにすぐにお金になる仕事も多いので、ついそっちを優先してしまうんですが、そればっかりやってるとすぐに手詰まりになっちゃいます。
製品として明日完成するのか、数週間後に完成するのか、それとも数ヶ月後に完成するのか。
あるいは完成するかどうか分からないものも含めて、すべてを同時進行でやらないと、結局明日食うメシに困る生活になるんですよ。
時代の移り変わりは速いですからね。
その部分も目に見えるものじゃないですが、自分には明確に先が見えてるんですよね。決して売れるとか儲かるとかが分かってる訳ではないですが(笑。
幸せな環境を手に入れるために
生活のためには最低限のお金が必要です。でも自分お欲しい価値が手に入るなら、それはお金という形でなくても良いんです。
自分の場合はバス釣りができて、それにかかる分のお金を自分が出さなくて良ければ問題ありません。
家族の食費とか、子供たちの学校に掛かる費用とか、普段自分達の着るものとか。そういうものが必要最低限賄えれば生きるのには困りませんからね。
べつに高級車に乗りたいとか、ロレックスの時計が欲しいとかは一切思わないんです(笑。
仕事として釣りができて、釣り道具を使えて、バス釣りに関わるモノ作りが出来て、釣り好きな仲間と一緒に仕事が出来れば幸せです。
でも、それって幸せなのは自分だけなんですよね(苦笑。
少なくとも一緒に暮らしている両親にとっては、バス釣りができて釣り道具が使えても、何の満足感もないんですよね…。
家族の幸せ
家族みんなの幸せを考えるなら、とにかくお金を沢山稼いだ方が良いんですが、残念ながら自分にはお金を沢山稼ぐ才能は無いようです。
お金って目に見える価値ですが、お金を稼ぐためだけにイヤな仕事を必死にしてる自分はもう想像できない(笑。
子供にとっても、お父さんが家族のために好きじゃない仕事を毎日嫌々やってるところを見せ続けるのは幸せな事ではないですよね。
我が家はお金持ちではないですが、子供たちは毎日楽しそうに仕事をしているお父さんを見てる方が心穏やかだと思ってます。
お金の価値も段々わかってきた年代ですが、それよりも家族が楽しく、毎年ちゃんと誕生日をやってもらえて、サンタさんからゲームとかオモチャをもらえる環境の方が良いと思ってくれてると信じてます(笑。
それは大人も同じで、お金=ストレスの対価では全然幸せではないですよね。
価値の対価
自分がバス釣りが好きで、中でもレンタルボート&エレキスタイルのバス釣りが好きなんです。
その釣りを快適にするためのアイテムを考えたり、それを商品化して少しでも多くの人に喜んでもらうのがうれしい。
その上で価値の対価としてお金を頂ければ仕事として成立するという事になりますよね。
お金を頂く事が前提でモノを作ると大概失敗します(笑。 他の商品をパクってそれより安く市場に出すとか。それやっちゃうと終わります。
結果的に後追いで製品をリリースする事はありますが、自分の中では前々から構想があったものを形にしただけです。
そしてその価値に対しては自分の思った値段を付けます。それが高いと思ったら買ってもらえない。価値を認めてもらえなかったと言う事。
基本的には、「いくらかかっても良いから作って欲しい」というものを作るのが楽しい。
自分にしか作れない価値を提供できれば最高です。
信用で繋がる関係
今現在、業界外の外注の仕事はほとんどお受けしてません。100%釣り関係のメーカーさんからの依頼と少ない自社製品の販売で生計を立てられてます。
HEDGEHOG STUDIOとAvailが主な取引先ですが、最近ではこの他の方からも声を掛けて頂いてます。
そのすべてが信頼できる取引先で、何一つ怪しいところはありません(笑。
仕事の前に契約書を交わしたり、責任の所在を押し付けあったりという事は一切ないです。
というか、ほとんど仕事感すらないですね(笑。 いつも「こんなんあったらおもしろいよね」、と言うスタートです。
コケる事も多いですが、その場合はそれぞれがちゃんと背負い込みます。決して責任逃れで相手に押し付けたりはしません。
まあ、責任を認めた上で泣き付いたりする事はたまにありますが(自分がねw)。
でも決して逃げたりはしないので、次の案件の時も信頼してもらえてると思ってます。こちらも相手を信用して動きますし。
だから信用できない人と仕事をするのは本当に怖い。ちゃんとお金を払ってもらえるのか、いざとなったら逃げちゃうんじゃないかとか、そんな心配をしながら仕事をしたくは無いです。
お人好しで良い
自分は結構いい加減な人間なので、人には良く利用されたし、騙されたりしました(笑。
言った言わないの言い合いになった時はお金を出す方が絶対強いですよね。それで泣き寝入りした事も何度もあります。
その取引先とは何年も仕事をさせられましたが、一度も気持ちよく仕事をした事はありませんでした。
下手したらこちらから接待して仕事をもらわなければならない感じでしたから。当時の自分は両親の方針をただ聞いていただけ。仕事の方向性を自分で考える事をしなかったんです。
そこから色々あって今の仕事に変わったんですが、お人好しの性格は今も変わってないのだと思います。でも今はそれが強みになってると確信してます。
両親には昔から「お前はバカだ」と言われ続けてきましたが、それは目に見える価値「お金」を稼ぐのが下手だったから。
でも変わりに、良くも悪くも「信頼」を手にしていたんだと思います。
お人好しで人から利用されても、仕事の質は手を抜かなかったですし、むしろ手を掛けすぎて怒られたものです(苦笑。
付加価値
以前の仕事では単価に対して必要以上の仕事をすると、「無駄な事をするな」と言われ続けてきました。
でも、それまでの仕事なら無駄な事だったのが、今の仕事では価値になります。
同じ時間でできるならキレイな方が良いし、売値が変わらないなら便利な方がよい。少しぐらい手間が増えてもより良い仕上がりになった方が買ってくれた人が気分良いじゃないですか。
受注された仕事の場合は、その分の差額が請求できないならわざわざやる必要が無いと思いますが、自社製品の場合はそれが信用につながります。
次の製品の売り上げに影響しますし、それはお客さんの信用を積み重ねてるという事ですからね。
その考え方の方が自分が楽だし、結果みんなが幸せならそれで良いと思ってます。無理に手間を省いて納得のいかない製品をリリースする方が苦痛です(笑。
イヤなんですよね、汚いものを作るのが(爆。
さいごに
自分で作ったものを製品として売る訳ですが、自分で使うものはキレイにして、お客さんが使うものは事務的に作るというのは性に合わないんです。
モノ作りを仕事にしてる以上、自分はB品を使ってても、価値を認めてくれるお客さんにはA品を使ってもらいたいですからね。
そして値段以上の価値を認めてくらたら、それは次の製品開発のモチベーションになって、認めてくれた方から優先的に手にしてもらえる仕組みです。
自分が思うモノ作りの中での価値の提供と、お客さんが認めてくれるという信頼関係は目に見えるものでは無いですよね。
でも今自分が一番大事にしてるのはそう言う部分です。目に見える形のリターンに価値は薄いですよ。
今も毎日その事を両親には説得し続けてますが、でも中々染み付いた感覚は抜けないみたいで(笑。
なので本意ではない価格設定とか、送料の設定をしなくてはならない時がありますが、そこも含めて今のカケヅカデザインワークスなんだと思ってもらえれば幸いです。
なんか最近色々思うところがあって、経営方針で対立してたので愚痴ってみました(笑。
でも以前の仕事に比べて売り上げは伸びてるし、自分のやり方は間違ってないと確信してます。
これからも自分の信念に従って動いて行こうと思いますので、よろしくお付き合いの程をお願いいたします。
長文乱文失礼いたしました。
では。
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