亀山ダムを舞台に行われている2017年の房総チャプターも9月27日の最終戦で全日程を終了しました。
年間優勝はDSTYLEの馬場孝介選手が獲得したというのは先日の記事で書いた通りです。
今回改めて試合の内容と結果を振り返って見ます。
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目次
秋・FULL満水の亀山ダム
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。
今年で3年目になる参戦ですが、毎年同じ時期に開催される房総チャプターも毎回その顔をコロコロ変えてくれるので、前年と同じパターンで釣れてくれるほど甘くなく、もちろん今回も魚探しから始める事になった訳です。

9月26日の時点で亀山ダムはフル満水、この日の一週間前には2mの減水から雨でマイナス60cmの減水まで水位が戻ってたのですが、自分は見事にデコ。
このときの様子は別記事にて確認頂けます。
そして試合前日の9月26日、前日の雨で湖は満水まで回復、ただしオーバーフローではなく、ダムからの放水はありませんでした。
自分としては本湖に湖流が発生するのでダムからの放水を期待したのですが、その願いはむなしく、ギリ満水まで水位が上がったと言うだけ。

「それでも満水になった以上カバーを撃つしかないだろう!」と言う感じでプラクティスをスタート(笑。
実際カバーでは多くのバイトを得る事ができ、中にはワームを加えてグイグイ持っていく個体もいたので、翌日はカバーで3本はイージーだと思えたんですけどね。(フックを折っていたのでフッキングは控えました)
まあ実際は当日ゼロ申告する事になるのですから、試合というのは残酷です(苦笑。
それについての言い訳と愚痴は別記事で存分に吐き出す予定ですので、冷ややかな目で見て頂ければと思います(泣。
他の選手の動向
試合前日の朝(夜中とも言う)、高速を降りて二軒目のセブンイレブンでたまたま暫定一位の大塚選手とバッタリ。
そこで聞いたのは、かなり厳しいですといういつもの?アドバイスでした。
と言うのも、このレベルの方々が厳しいと言っても、当日は必ず最低限以上のウエイトを持ってくるからです(笑。
その後湖上でイタヤマンと会った時にも同じ事を言ってたのですが、その時2500gで優勝に絡むという予想をしてました。
つまりローウエイト戦になる事を予想してたと言う事なんですよね。

まあハナからこのレベルの人達の言葉を信じてない自分としては、話半分くらいに聞いてるんですよ(もちろん良い意味でw)。
でも、もしも本当にローウエイト戦だったとしたら、カバーで良い反応を得ている自分にチャンスがあるかも、と淡い期待をしてしまいました。

まあ結果は上に書いた通りでしたが、実際にローウエイト戦になる訳ですから、やはりスーパーロコ達の言う事は重みがありますね。
それでいつも振り回されるので、今後も真に受けないようにはしますが(笑。
上流かディープかカバーか
先日プラクティスで見た湖上は、本湖をはじめ沖に浮いてる人が目立つように感じました。
見る限りディープをじっくり攻めてるようでしたが、そこで魚を釣るシーンもちょくちょく見えてんですよね。
ただ、釣るたびに鵜に攻撃を受けてたのが印象的でした(汗っ。
これについても別記事で状況を詳しく説明しますね。
そして年間上位を争う選手の姿をあまり見かけませんでしたので、どうやら自分と被らないエリア、つまり折木沢上流部に終結してるかもしれないと予想しました。
ただ年間二位に付けている馬場孝介選手が中ノ島(松下ボート沖)エリアで釣っている姿を確認出来たんですよね。
何か見つけた後の確認作業なのか、それともシャローが見えなくて苦しんでるのか、このあたりはギャラリー目線で楽しんでる自分がいたりしました(笑。
そんな感じの前日プラクティスでした。
試合当日
ディープをほとんどチェックしないまま迎えた試合当日。

この日はハリアー80三本と、バックアップにベイトフィネスのタックルを一本の合計4本で挑みました。
やる事はひとつ、カバーを打ち切るだけです。

まあいつもそうなってしまうのですが、一応前日にネコリグでも反応を得ていたので、途中一本に苦しんだら出そうと思ってました。
でも内心、出番は無いだろうな、と言う自信を持って挑んだ試合だったんですけどね。
しかし早い時間帯に木化けを二回繰り返してしまい、まずまずの魚をみすみずバラしてしまいます。
でも狙い通りバイトは出てたので、気を取り直して入りなおしたところに鵜の攻撃を受ける事になります(汗っ。
初めて鵜の被害に合いましたが、あれはヤバいですね。一気に釣れる気がしなくなりますから(泣。
その後時間が経つにつれてバイトが少なく、そして浅くなり、すっぽ抜けやミスバイトなどで時間を使ってしまいます。
この日は大移動を避け、とにかく何度もしつこく同じスポットをローテーションしたのですが、どうも魚が深くなってしまったようで、上まで食いに来てくれなかったようです。

深いところで食ってしまうと木化けの可能性が高くなり、結果キャッチ率は下がってしまうんですよね。
この日は朝にリズムを崩したところに鵜の攻撃を受け、自分の釣りが出来ないままストップフィッシングとなってしまいました。
メンタルの弱さを露呈して結果となってしまいましたね。
それではこの日のエラい人達のお話を聞いていこうと思います。
5位 北川正勝選手(1920g)

前日プラクティスで折木沢上流に魚が少なかった事を受けて、ゆっくり釣りながら上がろうと思い鳥居の足元から釣り始めたという北川選手。
前日に冠水植物に乗ってる魚を確認していたという事で、プラクティスで見てないエリアでしたが、そこにもいると予想して入ったそうです。
そこで30分以内にこの日のウエイトを揃えたという事らしいです。早いっ!
「それが今日のすべてです」、という北川選手、これで今期3戦連続お立ち台、内一回は亀山ダムの大会レコードで優勝もされてます。
使ったのはスワンプジュニアのノーシンカーワッキー、特にシンカーなどは入れずに使ってのサイトだったそうです。
北川選手おめでとうございます。
4位 松田豊久選手(2040g)

朝一笹川のドンドン裏に入った松田選手。「適当にムシを投げてたら沸いてきて食わせた感じです」、というコメント。
この日はドンドン裏を上がったり下がったりしながら7本ほどキャッチしたそうです。
その後11時くらいに下ってきて、本湖でも虫で釣ったそうですが入れ替えならず、ストップフィッシングとの事でした。
ご本人曰く、800ちょい・500・500(グラム)くらいとの事ですが、「合わねえ(ウエイト合計が)」というギャラリーから突っ込みが(笑。
まあその時の秤がそうだったらしいです。根性秤という事なのでしょう(笑。
使ったルアーはアオキムシで、ドンドン裏の川筋の真ん中までオーバーハングしている枝にラインを引っ掛けてのチョウチンだそうです。
後は勝手に沸いてくるのだそうですが、そこは本人にしかわからない感覚値のようなものがあるはず(汗っ。
まあやれば誰でも釣れるような魚は居ないですからね。何か活字では伝えきれないキモがあったのだと思います。
総キャッチ数は10本ほど、ウイイインした魚はすべてドンドン裏で獲ったとの事です。
松田さんおめでとうございます。
3位 馬場孝介選手(2055g)

この日本当はドンドン裏に入りたかったのがスタートダッシュに出遅れて断念したという馬場選手。
とりあえず表ドンドンからスタートフィッシング。前日に広瀬で冠水植物に小魚を追っているバスを確認していたそうで、この日はノーシンカートゥイッチ(エンジン・ライク)で狙っていったそうです。
そのまま流していってドンドン裏にも入ったそうですが、全然魚が確認できず九時半の時点まで一本しか持ってなかったとの事。
そこから大移動で岩の上島(つばきもとボート西)まで行き、「そのエリアで石井貴士さんが小っちゃいのを釣ってて」と言うセリフ。(ギャラリーみんな吹くw)
そこで一本釣ったとの事で、そのエリアにはインタビュアーで大会委員長でもある石井強さんも浮いていたらしく、「なんだよそれ~」という理不尽なクレームを付けてました(笑。
その後医院下の古い方の崩落(どこだろ?)でスワンプのダウンショットで500gを追加。
そして同じエリアの沈みオダがあるスポットで粘って最後にキロが釣れたとの事です。
その後折木沢上流に行くも魚が確認できず、帰りのカバーで掛けるもバラしてしまって終了という事だそうです。
馬場孝介選手おめでとうございます。
2位 伊奈正宏選手(2080g)

朝一押切沢に入ったという伊奈選手。インタビュアーからは「勇気あるね!?」という言葉(スズメバチの巣があるため)。
そこでスワンプジュニアのネコリグで300gを一本、同じエリアで何本か釣り、少し進んでまた一本300g。
そのまま奥まで行くも釣れず、藤林まで移動後、カバー奥でポロポロと300くらいのを釣り、また上っていったとの事。
その後各所でポロポロと同じサイズを釣るも入れ替えできず、昼前くらいに入った林道下でスワンプジュニアの大きいヤツ?のネコ(スカッパノン)でカバーの奥を丹念に探ったところ、キロフィッシュが釣れたという事です。
最後に鳥居の付近をやったところ、スワンプジュニアのネコリグで600gを追加してストップフィッシングとの事でした。
伊奈選手おめでとうございます。
優勝 鶴岡克則選手(2140g)

今期は苦戦していた鶴岡選手ですが、最後に優勝という結果となりました。
優勝インタビューもいつものように?、インタビュアーとの掛け合いが楽しかったです(笑。
「最後なので釣れても釣れなくても行こうと思っていた」、という折木沢上流部に勝負をかけたようです。
「はい、終わりです」、いやいや、まあお約束のコメント(笑。
前日に比べて魚が全然居なくなってたそうで、ずっと見てたらゴミの中に入っていく魚を見つけたとの事。
それをスモラバの表層で一本、それが400g。
その後二時間くらい釣れず、そのあとボイルしたヤツを釣ったらそれも400gほどとの事。
その後福ちゃん岩盤から最上流の橋までアオヤロウがびっしりだったと言う事でしたが、そこで宮田(郁也?)さんが釣ってるところを目撃。
日が差したら行こうと考えてたそうで、そこの薄ゴミの下をスモラバで攻めたところ、5発食って650g頭にまた650 500 500 500(g)くらい続いたそうです。
その後またサイトをやるも全然釣れず、あきらめて下り、午後一時頃、福ちゃん岩盤の近くに魚の付くブッシュがあり、ハドルフライのノーシンカーをその上でトゥイッチっぽく動かして誘ってやったところに浮いてきて食ったやつが800~900(g)との事だそうです。
「サイト以外も行けるゾと?」、とインタビュアー(笑。
「まあそういうとこも言っておこうかなと」、と鶴岡選手(笑。
これまでの絶対王者的なポジションだった方ですが、今期は中々苦労してたようです。でも最終戦で見事に、しかもサイト以外の釣りで優勝という結果を出してくれました。
鶴岡克則選手優勝おめでとうございます。
最後に
最終戦の優勝は去年までの絶対王者鶴岡克則さん、そして年間タイトルは新鋭馬場孝介選手で幕を閉じた房総チャプター2017。
僅差で上位三名の戦い(実質)になった年間ランキング争いですが、とにかく大外しをしないところはさすがとしか言いようが無いですね。
年間優勝の馬場選手は全5戦中4戦でお立ち台に立つという凄まじい安定感。
同率トップの鶴岡さんも三回のお立ち台で一回優勝、それでも年間を逃すというレベルの戦いでした。
年間3位まで落とした大塚選手も決して外した訳ではなく、他が強すぎたと言った方が良いでしょう。
この戦いに割って入るのは至難のワザですね(汗っ。
シングルに入るのさえ困難なレベルの房総チャプター、もちろん自分は来期以降も参戦予定です。
とにかく楽しい亀山ダム、そして房総チャプター。
レベルは異常に高いですが、アットホームで楽しい大会ですので、興味のある方は一度参加を検討ください。
そんな感じの参戦レポートでした。
終わります。
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