いよいよジャパンフィッシングショー2017開幕ですね
今自分はHEDGEHOG STUDIOとAvailというリールカスタムパーツメーカーとお仕事をさせてもらってます。
で、一昨年とその前の年の2シーズン、フィッシングショー大阪に出展のお手伝いとして参加させてもらってたんですよ。
今は方向性の問題で出展しなくなりましたが、その時の思い出を少しお話させてください。
一般客から中の人へ
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。
自分がバスフィッシングを始めた頃に始めて行ったフィッシングショーが、たしか東京だったように記憶してます。
今は関東のフィッシングショーと言えば横浜ですが、昔は晴海でやってませんでしたっけ?
まあ、とにかくフィッシングショーと言えばオフシーズンの花形で、まさか自分がお客さんを迎え入れる側になるとは想像もしてませんでした。
ただのスタッフでしたけど、それはそれは気合を入れて望んだんですよね。
その時はオフィスZPIさん主導でのリールカスタムメーカー6社合同のブース。
HEDGEHOG STUDIO・Avail・スタジオオーシャンマーク・YTフュージョン・DLIVEが、FCW(フィッシング・カスタム・ワールド)として出展しました。
もう3年前の話ですね。
メチャメチャ過酷な仕込み期間
毎年一月から春にかけて釣具の大型展示会が続きますが、これが超絶大変なんですよ。
あまり中の事を暴露して良いものかわかりませんが、書ける範囲でお伝えすると。
フィッシングショー大阪が2月として、その前年の9月にはブース取りの抽選が行われます。
という事は、フィッシングショーが終わった瞬間から翌年に向けての準備が始まる感じなんですよね(笑。
9月の抽選会までには、最低でも出展の規模やコンセプトを決めておかなくてはなりません。
2014年の出展の時は、前年度年間4~5回は全メーカー合同のミーティングをしたそうです。
自分はその年はただのスタッフだったので参加してませんが、2015年出展の時の前年は一度ミーティングに参加させてもらってます。
そんな前々から仕込みが行われてますので、直前に間に合わなかったはありえない訳ですよ(笑。
なので前年の年末あたりから、出展当日までは本当に過酷な日々を過ごします。
ただ、好きな事を思いっきりやってるので、充実感しかなかったですけどね。
搬入地獄
出展当日までいろいろあるんですが、とりあえず端折ってしまいます(笑。
さて、準備が整い?、晴れて出展当日を迎える訳ですが、その前日・前々日に搬入日がありまして、実質その二日間で機材等を準備しなければなりません。
しかーし、そこはやはり大手メーカーさんが優先というか、巨大ブースの搬入などがあるので、小さなメーカーは後回しなんですよね(汗っ。
例えばDaiwa・SHIMANOさんあたりのブースは超巨大なので、二日間みっちり作業してましたよ。
ほかにもメガバスさんとかジャッカルさんとか、エバーグリーンさんとか、あとジークラックさん他大手メーカーさんは次元が違いましたね。
なのでHEDGEHOG STUDIOが準備開始したのは前日の夕方近く(笑。
それはそれで超バタバタでしたけどね。
自分としては始めてのフィッシングショー大阪でしたから、はたしてどのくらい人が入るのか想像できませんでした。
業者デー
合計3日間開催されるフィッシングショー大阪でしたが、初日は業者デーなので、一般客は来ません。
前日移動と搬入でヘトヘトになりかけてたのですが、初日はまあ楽できるからいーや、と思ってたのですが。
そう甘くは無く、目をギラギラさせて外国のバイヤーさんでゴッタ返す事にまります。
何と言っても英語が飛び交う状況なので、英語がわからない自分は身振り手振りでしか対応できません。
それでも英語ができるスタッフを案内するとか、通訳を連れてるバイヤーさんに対応するとかして、朝から夕方五時の終了までバタバタと動き回りました。
本当にメシを食べてる暇もないほど忙しかったんですよ。
業者デーだと思ってナメてました(汗っ。
人の波
で、翌日からの一般客デー2日間は、前日の比じゃないくらいの人手で、それこそスタッフ同士で話もできないくらいの人ごみでした。
搬入の手伝いをしてたときに、展示用のリールにすべてチェーンをつけて盗難に備えてたのですが、ちょっと大げさではないかと思ってたんですよね。
でも、その前年に高級リールを複数台盗難されたブースが多発したらしいんですよ(汗っ。
この年、FCWブースは大盛況で、人の列が途切れる事がなく、自分も含めて数人のスタッフは終日対応に追われました。
お客さんをイチイチ疑っててもしかたがないのですが、リールを手に取るお客さんからは目を離せず、他のお客さんに対応しながらも、展示用のリールには気を配ってましたね(汗っ。
自分は釣りブランク明けで、しかもそれまでリールを分解した事もなかったので、マニアックなお客さんの質問にはまったく答えられず、非常に情けなく、悔しい思いをしたんですよね。
この時から、約6年のブランクを埋めるため、そしてリールパーツを製作するプロとしての知識を溜めるために、リールの勉強をしようと心に決めたんですよね。
まあ、いまだに全然わかってないですけど(苦笑。
立ちっぱなしの4日間
FCWという、リールカスタムパーツメーカー合同のブースは非常に注目度が高かったらしく、ある調査では全体の上位に入る集客だったらしいんですよね。
それは実感として凄く感じた事で、とにかく休む暇が無いほどの忙しさでしたから。
本当に人が途切れなくて、メシの時間を15分に決めて、交代で休憩をとったのですが、もう途中で呼び出しがあってりして(笑。
お客さんから見えないように、ブースの下にしゃがんで水分をとるなど、メチャクチャな2日間でした。
自分にわかるわずかな知識を、お客さんが変わるたびに同じ事を何百回説明したか(笑。
特に大阪は関西特有のニュアンスがあるので、最初怖いんですよ。
でもそれが愛のあるツッコミだったりして、新鮮だったし、自分の作ったパーツを認めてもらえて凄く嬉しかったですね。
余談ですが、ショーの前にAbuのレボLTXのすべてのパーツを真ッピンクにしたものを作っておいたんですよ。
それを見た強面でガタイの良いお客さんが、手にとってサングラス越しにジッと見てたんです。
「ふざけたもの展示しやがって」、と怒られるのかなと思ったんですが、気に入ってくれたみたいで。
「おう!おたくの商品なぁ、…メッチャえーやん!」、みたいな感じで(笑。
心地よい疲労感
何もかもがカルチャーショックでしたが、夜の飲み会は超絶盛り上がりました。
基本、ショーの期間は毎晩飲むんですが、みんな疲れてるはずなのに、フィッシングショートークは止まりません。
こんなお客さんがいたよ、とか、こんなパーツが人気だったよ、とか。
ネットビジネスだとお客さんの顔は直接見えないので、満足してもらってるのか、納得してないのか、わかりにくいんですよ。
この時ユーザーさんと直接触れ合えて、沢山の要望やクレーム、そして満足のお礼を頂きました。
そのどれもが今のものづくりに活きてますね。
疲れたのは間違いないのですが、凄く心地よい疲労感でしたね。
この先またフィッシングショーに出展するかはわかりませんが、またあの熱気の中に身を投げてみたいと思うんですよね。
さて、将来KAKEDZUKA DESIGN WORKSが出展する事はあるのでしょうか(笑。
何かヒット商品出ろっ!
失礼しました(笑。

昔、広告代理店で展示会の仕事を担当していた事があるので、あの戦争みたいな感じは良く分かります。
製品に興味を持って貰える嬉しさの反面、エンドレスマラソン的な疲労と恐怖にも似た感覚を覚えますよね。
BtoC展示会は本当に大変ですよ。
本当に何が起きるかわからない。
盗難対策としては展示品にエッチング加工を施したりするのが定番ですが…。
モノがリールパーツだと難しいですよね。