林圭一さんが亡くなられた、という記事がネット上で飛び交ってます。
自分も最初に聞いたときには悪い冗談であって欲しいと願ってましたが、叶いませんでした。
現在弱小ながらブログを運営している立場上、キツいながらも記事としてお伝えする決意をしたのが一昨日の事。
正直自分の中で静かに思いにふけるのも良いかなとも思ったのですが。
でも数年後、数十年後にあの時なぜまったく記事にしないで無関心を装ったのか?
と自分を問い詰めてしまいそうで意を決して記事にしました。
考えてみれば、日本のバスフィッシング界においてのレジェンドが他界された事を記事にしないメディアはありえないでしょう。
どんな形であれ、後々に残る形で伝えないのはブログを運営するものとして怠慢ではないか。
そう思い立って、自分のキャリアにおいてまさにど真ん中であった林圭一さんのことを語ってみたいと思います。
はじめに断っておきますが、自分は林さんとは面識がありません。
ただ記事や動画などのメディアを見ていただけの一般人です。
事実と異なる事を書いていた場合はどうぞお叱りください。
即座に訂正して削除いたします。
自分達の師匠あらそい
本当にくだらない、若いころの仲間うちのグダグダしたたわごとです。
バスフィッシング全盛期、もはやバブルといっても過言ではない良い時代でした。
隔月の雑誌が2種類ほどしかなかったのが、一気に月刊誌が数種類創刊されるなどメディアの盛り上がりもすごい頃でした。
少ない情報をむさぼるように拾いあつめていた当時の自分。
しかし一気にありとあらゆる情報が雑誌やビデオから収集することができるようになりました。
でもなかにはハデでプロモーション色の強い中身の無い記事も無数に載ってたんですよね。
そしてなんといっても当時の東レソラローム軍団は一般アングラーの憧れでした。
その東レソラローム”A”チームに今江・沢村・林という、もう表現のしようもないメンバーで構成されていた年があったんです。
仲間うちでは今江教の信者や並木教の信者ばかりでしたが、自分は断然林圭一プロの信者でした。
実際のフィールドでは、「今江さんが書いていたこのルアーで釣った」とか、「エバーグリーンの誰々さんの言ってたやり方で釣れた」とか。
自分の推している有名人に肩入れするように、そのルアーやタックルをボランティア営業する風潮があちらこちらで見られる時代でした。
でも、中には記事で言ってることがただ商品を売るための宣伝でしかなかったり、自分をアピールするためのウソを書いている有名人も多くいたと思ってます。
絶対そんなはずはない、と思えるようなことが散乱している中、淡々と釣り人目線で実直な記事を届け続けた人物が林圭一プロだったと思ってます。
当時の仲間はハデな記事に眼をうばわれてましたけどね。
コンバットスティックとか電撃とかに夢中になってる友達を横目に、夜な夜なポークを叩いてたのがなつかしい。
ロッドは利き手で、のさきがけ
バスフィッシングを始めて間もなくでした。
右利きの自分が左手でベイトロッドを操作するのに違和感を感じてました。
そこで当時並行輸入品しかなかったAbuの5501C(だったかな?)を怪しい店で購入して使ってたんですよね。
すごくデカくて、パーミングが大変だったんですよね。
そのご数年してから、今江プロが自信のフラッグシップモデルとして5500を発表したと記憶してます。
そのとき、カタログの最後の方に「トッププロのHプロもNプロも右ハンドルだがじつは左利き」のような記述をしてましたね。
たしかに当時はベイトリールといえばほぼすべて右ハンドルのものしかなく、とくに意識しないで買ったように思います。
当時右利きで左ハンドルを使っている一般アングラーは少なく、当時の釣り仲間からはキワモノ扱いされましたね。
でも事あるごとに、「林さんだって利き手でロッドを操作してるだろ」的は反論をしてました。
でもそれは右ハンドルしか売ってないからたまたまそうしてるだけ、としか解釈されてなかったです。
その真意はわかりませんが、現在になってどれほど先見の明があったかは語る必要はありませんよね。
結果的に自分の、そして林さんの考えが合理的であったということは実証されたわけです。
自分の中に生き続ける
身内でもないのに気もち悪いことを言ってすみません。
ただ超有名人ですから。
自分の知らないだれかからそう思われてしまうのも有名税だと思ってあきらめてもらいましょう。
数々の知識や技術。
そのかなりの部分に林さんの影響が染み付いてます。
「これだけやってもまだそんなもんか」というレベルではありますが。
それでも林さんの記事を見てなかったらここまでにはなってないです。
われわれ林圭一教の信者は感謝しかありません。
信じたおかげで沢山楽しい思いをしてます。
これからもずっと、教えていただいたことを実践していきます。
自分の中にある一言。
”どんなにダウンショットリグが火を吹いてもテキサスリグは永遠に不滅である”

という名言。
もう20年前の言葉ですが、「ダウンショットリグ」の部分を他のリグに置き換えて一生使っていくでしょう。
【自分のど真ん中にいた林圭一さん 書かずにはいられない】を最後まで読んで頂きありがとうございました。
