釣り道具を作って釣りで食っていくために図面を描こう!

バスプロでもなく大手釣具メーカー関係者でもない自分ですが、一応釣り関係の仕事で食えてます。

 

個人でやってる小さいメーカーがどうやって食えてるのかを、それまでの経緯と繋げて説明しますね。

 

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現在の業務内容

 

みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。

 

自分は現在バス釣り関係のリールパーツとレンタルボート関連パーツのデザインから設計製造を主な仕事として生計を立ててます。

 

具体的には主要三社(Daiwa・SHIMANO・abu)のリールカスタムパーツの新規デザイン設計製造、そしてレンタルボート関連パーツのデザイン設計製造です。

 

これらはあくまでも社外品という事で、メーカーさんと直接のお付き合いは全くありません。いわゆるサードパーティーというヤツですね。

 

主な商品としては、リール各社のカラーパーツ類、分解メンテナンスに使う専用ツール。

 

そしてレンタルボート関連ではステンレスラダーが代表的なものになります。

 

 

これらのものを作って売るまでの経緯については過去記事に書いてますので、そちらを読んでもらうとして、今回はもっと技術的な事や考え方などを書かせてもらおうと思います。

 

現在までの経緯

 

自分の場合はバックボーンがあって、産まれた時から両親が金属加工の工場を経営してました。

 

そこにガキの頃から出入りして、時には無理やり手伝いをさせられてたので、自然とモノ作りの現場を体感してたんですけどね。

 

そのまま大きくなり、サラリーマンを経てプータローを経てw、晴れて両親を手伝うようになります。

 

ただし仕事の内容は大嫌いで、大きな機械の一部品を作ってても、自分がどんな機械のどの部分を作ってるのかまったく把握してなかったので、全然楽しくない(苦笑。

 

でもそんな生活が何十年と続きます。

 

その後結婚して子供が出来て、途中東日本大震災で被災して、今の工場兼自宅を立て直すのと引き換えにスーパー大借金(汗。

 

3人目の子供が産まれて間もなくそれまでの溶接業から、リールパーツの製造という仕事に大きくシフトして今に至るという感じです。

 

まあまあ色々ありました…。

 

何はなくても図面を描け!

 

さて、そんな経緯で今の仕事になった訳ですが、仕事を大きく変える時に自分を助けたのは何と言っても情熱なのですが、それは今ここで言ってもしょうがないですよね(笑。

 

そのへんの事については、毎日なにかしら発信しているTwitterのアカウントをフォローしてもらえると自分の気持ちをわかってもられると思います。

 

今回はもっとドライに考えて、自分を助けたのは「図面を描ける事だった」と声を大にして言いたい!

 

誤解の無いように言っておきますが、自分は図面について専門の学校に通った事も、その道のプロの方に教えてもらった事もありません。

 

完全に独学で、しかも遊びの延長でCADをいじってるうちに覚えてしまいました。それでも仕事に十分使えるレベルになるという事です。

 

独学と言っても、インターネットを調べれば大体の書き方はわかったし、本を何冊か読めば図面を書く上でのルール的なものはわかりました。

 

問題は自分の作りたいものを描けるかどうか

 

正直二次元の図面では限界があって、躊躇なく三次元CADを同時進行で覚えていきましたね。

 

ちなみにすべて無料のソフトでやりました。

 

JW CAD(二次元)

 

順を追ってお話しますが、数年前まで溶接工だった自分は日々紙に書かれて読みにくい図面とにらめっこしてました。

 

当時はFAXで図面が送られてきて、文字も数字もボヤけて読めたもんじゃなかったんです。

 

それを電話で、時に直接相手方に出向いて数字や文字を確認するという効率の悪い事をやってたんですよね。

 

とにかく行き違いが多く、「言った」「言わない」の水掛け論で、毎回当然下請けである自分の所が引くしかなく…。

 

その度に材料代を弁償とか、理不尽な扱いを受けてたので、逆ギレ的にCADで図面を書いて相手に承認のサインをもらうようになったんです。

 

その時使ってたのが無料で使える二次元CADソフトの「JW CAD」。

 

いまでも完全無料ですが、驚くほど本格的なCADで、これをデフォルトにしてる設計会社も多数あるそうです。

 

当時はこのJW CADで紙の図面をひたすらデータ化してましたが、とにかく楽しくて時間を忘れてやってました。

 

そうしてるうちに結構使いこなせるようになって、そうなると自分で考えたパーツを作ってみたくなるんですよね。

 

そんな時、完成品を想像だけじゃなく、立体図面で見たいという思いが湧いてきます。

 

調べてみたらあったんですよね、無料で使える三次元CAD。

 

SketchUp(スケッチアップ・三次元)

 

現在はグーグルから元の企業に買収されて仕様が変わってますので気をつけてもらいたいのですが、まだ無料トライアル版はあるようですね。

 

自分が10年ほど前に使ってた時はGoogle SketchUp(グーグルスケッチアップ)として無料版がリリースされてました。

 

これが凄く優秀で、やはり無料とは思えないほど色んな機能が使えたんですよね。

 

今は使ってないのでわかりませんが、当時はこれでエレキマウントを書いて肉抜きしたりしてました。

 

以前何かで書きましたが、今の住まい兼工場の間取りもスケッチアップで書きましたからね。

 

家族から却下されて採用されませんでしたが…(泣。

 

やはり立体で図面化すると視覚的にわかりやすいので、二次元図面のどこかに表示しておくと良いですよね。

 

図面を共有する際にお互い間違いが減りますから。

 

アイデア×図面=製品

 

さて、自分が今の仕事で食っていけてる大きな要因として図面が描ける事をあげた訳ですが、モノ作りで一番大事な事はイメージの具現化です。

 

頭で考えた事を形にして初めて製品になる訳ですから、とにかく完成形をイメージできないと作りようが無いんですよね。

 

それが自分のように絵のセンスがゼロで、学校の勉強も全くできなかったオッサンが、パソコンの中でなら自分のイメージを具現化できたんですよ。

 

ちなみに字も絶望的に下手で、思った事を文章にするの超絶苦手でした、パソコンと言うものを触るまでは。

 

でもCADで図面を書くようになってから、図面内にまるで手紙のように相手への要望を書き込むようになりました。

 

寸法の指示より言葉の指示の方が多い時があるほどです(笑。

 

大きな企業では上司や担当者に図面の承認をもらって終わりですが、個人でやってると製品をイメージ通りに完成させるまでが自分の仕事です。

 

細かいルールとか規格はすっ飛ばして、自分のイメージするものを作り上げるための図面で良いんですよね。

 

チャンスは努力の後に来る

 

そんな感じで図面が描けるようになると仕事が一気にレベルアップします。

 

たとえ自分では機械を操作して加工が出来なくても、図面があれば外注で専門の業者さんにお願いする事もできますからね。

 

そうやって提携工場に出入りしてると加工の現場に立ち会ったりして、自分の経験値になっていきます。

 

そして業者の方から別の業者の人を紹介してもらったりして、どんどん自分の経験値を増やしていくと、思わぬところからオファーが来たりするんですよね。

 

自分もホームページを作成して、日々の業務内容をアップしてたら、ある時突然HEDGEHOG STUDIOの社長から電話がかかってきて、今に至るという感じですから(笑。

 

さいごに

 

釣り業界の求人募集要項を見てると、大学の工学科卒で経験者優遇とかなってるけど、それって一般の釣り人は絶望的に条件足りてないですよね。

 

でも個人でリールのオーバーホールをしたり、自分でパーツを作ってるような人は逆に大手メーカーに努めようとは思いません。

 

おそらく色んな縛りがあって自分の好きなようには出来ないでしょうからね。

 

ただ、もしも有名メーカーに就職してそこでリールやルアーの開発をしたいなら、まずは図面を描く技術を習得して自作のルアーやパーツなどを作って発信するのが良いでしょう。

 

それを続けてれば逆にメーカーからオファーが来るかもしれないですよ。

 

これからは個人の影響力と実績がものを言いますからね。

 

無料のCADで図面を覚えるのはほとんどリスクもないので、ぜひ自分のイメージした商品を作ってみてはいかがでしょうか。

 

そんなお話でした。

 

では。

 

 

かけづか
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ABOUTこの記事をかいた人

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本名 欠塚実(カケヅカミノル) 48 既婚 子供三人の父親 東京都足立区在住 ホームレイクは亀山湖 現在チャプター房総に参戦中 仕事は主にリールパーツの切削加工 弱小ブランドKAKEDZUKA DESIGN WORKS代表