自分がもしもお金持ちだったらバスプロで成功していたか(長文)

50歳を目前にして思うのですが、過去にJBのトーナメントに参戦して、まったくダメだった理由は金銭的なものだったのでしょうか。

 

自分がもしも大金持ちの家に生まれて、何不自由なく釣りができていたら、バスプロとして成功していたでしょうか。

 

もちろん答えはNOなのですが、この年になってしみじみとその理由がわかってしまうんですよね。

 

今死にもの狂いで頑張っている若い人にオッサンの失敗談を聞いてもらいたいと思って書きました。

 

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忘れ物だらけの過去

 

みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukass)です。

 

自分の今の仕事はリールパーツやボートパーツを作る事なんですが、その前は釣りとは全く関係ない町工場での仕事でした。

 

そしてその釣りに関係のない仕事をしながら、20代の後半から30代の前半にかけてJBのプロトーナメントに参戦していた訳です。

 

過去記事に何度も書いてますが、参戦していた5年(マスターズには4シーズン)の間に目立った成績は一度もなく、最後は逃げるようにやめたんですよ。

 

その後結婚して子供が産まれ、子育てに追われて釣りそのものを止めてしまっていたという事ですね。

 

でも、「自分の中で悔いはない」とか、「自分にできる事はやりきった」、みたいな思いは微塵もなく、むしろ恨み節ばかりが頭の中を支配していました。

 

もっと恵まれた環境であったなら自分はもっとやれたんじゃないかとか、自分にもっと人並みの才能があったら上に上がれたんじゃないかとか。

 

でもそれらはすべて無いものねだりであり、世の中のバスプロの人がすべて恵まれた環境でやれてる訳ではないですよね。

 

それはわかってるつもりだったのですが、それでも自分の境遇を呪うだけで、環境を作る努力を何もしなかったんですよ。

 

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お金で買える成績

 

現在のバスプロの中で、もともと家がお金持ちで何の苦労もなくトッププロになった人がいるかと言うと、絶対にそんな訳はないんですよ。

 

例えば自分が同じ環境に産まれてたとして、はたして同じようにトッププロになれていたでしょうか。

 

逆に家がお金持ちで、自分よりお金に苦労してない人はかなりいると思われます。

 

自分はもちろんお金もちではなく、むしろかなり貧乏な部類でした。

 

三十代の前半にして、月の給料は20万以下でしたから(笑。

 

ただし自宅が職場だったので、世間一般のサラリーマンの方と比べると、通勤や外で使うお金がかからない分、自由にできるお金はそれほど違わなかったのかもしれません。

 

でも自分には商売っ気がなく、仕事以外で収益を得る手段を考えなかったんですよね。

 

で、その時に与えられた環境でしかトーナメント活動をしてないので、年間のトレイルを回るだけで精一杯でした。

 

遠征と試合への参戦だけで精一杯で、充分なタックルもルアーも、車もボートも自分が納得のいくものではなかったんですよ。

 

もしも自分がお金の事を考えずに、ロッドもリールも好きなものを好きなだけ使えて、ルアーも気になるものは片っ端から試せる

 

ラインも巻き放題、ガソリンも使い放題、高級な宿に何泊もできて、バスボートに魚探を好きなだけ付けられたら…。

 

そして大御所のプロのところにくっついて、協会にも沢山協賛できて、試合での権力があったら。

 

もっと遠慮なく思いっきり試合ができるのに。

 

そんなしょうもない事を日々考えたりしてしまいました。

 

試合の成績はある程度お金で買えるもの、という事を本気で思っていた頃がありました。

 

今考えると本当に恥ずかしいです。

 

自分自信をマネジメント

 

それにしても自分自信がダメな理由をいつも考えてました。

 

お金だけではなく、もしも身体能力が高く、もっと体力があれば楽なんだろうなとか

 

サイトフィッシングが上手い人はきっと生まれつき視力が良いんだろうな、とか。

 

左利きの人は多くの人が通せないコースが狙えるから釣れるんだろう、とか。

 

とにかく卑屈に物事を考える天才でした(笑。

 

しかしそれは完全に自分の思い違いなんですよね。

 

成功する人のマインドって、前しか見てないんじゃないかな、って思ってます。

 

ダメな事を考えてないんですよ。

 

色んな事を考えて、それを実現するために行動してるんですよね。

 

運が良いというだけでなく、運を引き寄せるための行動を見えないところでやってるんです

 

お金にしてもメーカーや企業と交渉したり釣り以外のところでも信じられないほど働いていたり

 

その行動力も体力も、釣りのトーナメントで上に行くという意識の高さがそうせてるのではないでしょうか。

 

つまり釣りとトーナメントが好きで好きでたまらないから、そのための努力を努力と思ってないのでは?と(笑。

 

トーナメントに必要な資金も、トーナメントで戦うための準備も他の人が寝ている時間頑張ってマネジメントしてるのではないでしょうか。

 

自分自身を常にマネジメントしてるのが真のプロ意識なのではと思うんですよ。

 

それに比べて自分の意識の低さには、もう死にたくなるほど恥ずかしいです。

 

同じだけ動いてみろよ

 

実際に数名のバスプロの人に話を聞いたりする機会があったのですが、例外なく化け物レベルですね(笑。

 

あとで思っても、「ああ、これは自分には無理だったろうな」と思わされる次元なんですよ。

 

釣りの技術だけではなく、意識が全然違うんですよね。

 

ただ釣りのトーナメントで成績を出すという事だけでなく、業界全体の事とか、日本全体の事とか。

 

もう、世界のバスフィッシングの事も話題にしてしまうくらい色んな事を考えてる

 

世の中すべてのバスプロの人がどうなのかはわかりませんが、有名な方はほとんどが自分の事だけではなく、関わる色んな人や環境の事を考えてますね。

 

自分の若い頃を含めて、今バスフィッシングトーナメントで成績を出す事しか考えてない人は、いつか行き詰るかもしれません

 

正直、トーナメントで成績を出すのは年数やってればチャンスはめぐってくるのではないかと思うからです。

 

もちろんそのための努力も相当なものですし、自分はそのチャンスをものにできなかったんですが。

 

でも仮に、そのチャンスが巡ってきて運よくそのチャンスをものにできたとして、その先になにがあるのでしょうか

 

例えば普段見えないところでサポートメーカーに地道な貢献をしている人や、ファンの人に対していろんな事を発信しているバスプロの方がいたとします。

 

その分練習ができてないのかもしれませんが、もしもその人が試合で優勝したら、何もしてない人に比べてその後の待遇は全然違うと思うんですよね。

 

ただ運が良くて勝ったというだけの人だと、その後よっぽど勝ち続けない限り業界では生き残れないと思います。

 

サポートメーカーに対して多大な貢献をするという事は自身のためでもある訳ですよね

 

ただ時間とお金が沢山あって、とにかく釣りだけしてればよいという人では、結局誰からも相手にされないと思うんですよ。

 

今生き残ってるバスプロの人は、例外なくそうやって来たのではないでしょうか。

 

優先順位

 

今バスプロを目指してるという若い人、あるいはすでにトーナメントで活躍している若いバスプロの人。

 

ビジュアル的に見た目も良く、キャラクターも立っていて釣りも上手い。

 

でも勘違いして自分の力だけで釣りをしていると思ってたら、その時点で干されると思います(笑。

 

例えばサポートメーカーさんや企業の担当さんから、

ボートもタックルも、必要なものはすべてこちらで用意します。遠征の費用から宿泊の手配まで全部お任せください。もし必要であればお金でも何でも言ってください」、

と言われたとします。

 

そして思う存分釣りの練習をして優勝したとしましょう。

 

で、サポートメーカーはその優勝をどうやってお金に換えますか?

 

至れり尽くせりお世話してもらって、あなたはどうやってサポートメーカーや企業の売り上げに貢献しますか?

 

まあ、この話は順番が違うという事に気付いてもらえたでしょうか。

 

誤解をおそれずに言うなら、優勝は優先順位的に一番ではありません。

 

先にサポートメーカーの売り上げに貢献しなければ、契約金的なものは多くは出ないでしょう。

 

実費で長く下積みのバスプロを続けて、大きなメーカーさんと契約させてもらえるチャンスが来たとします。

 

その時に、まず自分の必要な資金や待遇ばかり言ってたら、それでは相手に信用してはもらえないでしょうね。

 

自分にお金を出してもらう事で、どうやってサポートメーカーさんの売り上げに貢献するのか自分自身をプレゼンしないとダメな訳です。

 

自分はとにかく試合で成績を出すから、その後の事は勝手にして下さい」、ではプロじゃないでしょうね。

 

試合で成績を出した時に周りが喜んでくれるような選手でないとダメだと思う訳です。

 

早く気付いた人が勝つ

 

釣り業界の中で自分の立ち位置を早く確立した人が生き残るのだと思います。

 

トーナメントで勝つというのは優勝という事だけではないという事ですよね。

 

もちろんトーナメンターなら試合で勝つ事を目指すのは当然です。

 

でも、それだけでは自分も、自分に関わる人も食っていけない訳ですよ。

 

釣り業界は釣りが好きで好きでしょうがない人の集まりです。

 

スタッフの中には過去にトーナメントで挫折して夢半ばで止めたけど、それでも釣りが好きで業界が好きだからその中で働いてる人も多くいると思います。

 

その人達は自分の思いを現役のトーナメンターに重ねてるところがあるのではないでしょうか。

 

ただの仕事というだけではなく、一緒に夢を見ようと思ってるのかもしれないですよね。

 

今売り出し中の若いトーナメンターの方。

 

自分の試合だけに集中したい気持ちは良くわかります。

 

が、そこでの成績だけじゃなくバスプロとしての行動の一つ一つがすべてお金に結びつくという意識を持ってもらいたいのです。

 

賞金だけで食っていけるのなら良いですが、現実にそれは無理ですよね。

 

ならば自分と自分に関わる人がどうやって生活していくのかを考えないと、長くはトーナメントを続けてはいけないと思います。

 

お金を産むのは試合だけではありません。

 

お金を落としてくれるのは釣りをする一般のユーザーさんなんですよ。

 

自分が活かされてるのは一般のユーザーさんのおかげだという事に早く気付いた人が勝つ世界なのだと思うんですよね。

 

小さなメーカーとして

 

自分はそれほど業界の内部に詳しい訳ではありませんが、一応小さいながらも釣り関係のものを作って売っている立場で書かせてもらいました。

 

自分の会社ではサポートしてるプロはまだいませんが、もしもサポートを希望されても何もしてあげられません

 

勝手な事を言うようですが、先にこちらに売り上げで貢献してもらえればその後金銭的にサポートする事はできるかもしれませんが

 

まあ、そういう事なんです。

 

大きなメーカーさんなら、先にサポートをもらって成績を出すまで待ってもらえる場合もあるでしょう。

 

でも、小さなメーカーはそれだと潰れてしまうんですよ。

 

良い例えではないですが、影響力の大きなビッグネームのバスプロの人なら、一言褒めれば製品の良し悪しに関係なくモノが売れるでしょう。

 

でも、契約金の出せない小さなメーカーはそれが出来ないんですよ。

 

なので今はコツコツと信頼を作り上げてるところです。

 

サポートプロの力は無いですが、いずれ釣り業界に恩返しできるように自分のできる事を頑張ろうと考えてます。

 

逃げなくても良いように

 

過去にトーナメントから自分は逃げた、という思いが消える事は無いと思います。

 

お世話になった方への思いも、毎日のように思い出すんですよね。

 

現在釣り関係の仕事をさせてもらってるので、その過去を「今では良い思い出だった」と手放しでは思えないものもある訳です。

 

だから今頑張ってる人はただ頑張るのではなく、方向性をちゃんと考えた方が良いです。

 

大きなメーカーさんに助けてもらうばかりではなく、将来的に業界に貢献できる大人になってもらいたいのです。

 

自分のように遠回りではなく、バスプロと同時に生活の基盤を考えた方が絶対に良いです。

 

成功へのギャンブルではトーナメンターは続かないですよ。

 

もしかしたらチャンスは遅い方が良い場合もあります。

 

基盤をちゃんと作っておいて、そこにチャンスが来たら絶対にモノにしてください。

 

それまでしっかりと自分の環境と自分の周りの人との信頼関係を築いてくださいね。

 

最後に

 

長々と乱文失礼しましたが、最後に一言。

 

タイトルにある、「もしも自分がお金持ちだったら…」という問いに対する答えですが、今ならYESかもしれないと思います(笑。

 

それは自分のためにだけ使うのではなく、自分に関係する人に対しても食っていける事を考えるでしょうからね。

 

それでダメならきっぱりあきらめるでしょうし、悔いも残らないと思います。

 

今現在は仕事として釣り道具を買える環境になりました。

 

釣りにはあまり行けてませんが、当時の自分が見たら信じられないような装備で釣りをしてます

 

でも、思ったようには釣れませんよ(笑。

 

結局試合で魚を釣るのはお金だけではないんですよね。

 

お金は大事ですが、それ以上に大事なものが沢山あるみたいです。

 

自分はそこに気付くのが随分と遅くなってしまいました。

 

でも気付けただけ良かったと思ってます。

 

今バスプロを目指してる人や、バスプロとして知名度を上げようと頑張ってる方。

 

自分という商品の価値を上げて、企業の売り上げに貢献するのは試合の成績だけではないですよ。

 

ぜひ愛されるプロになって、業界にとって無くてはならない存在になってくださいね。

 

 

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2 件のコメント

  • カケヅカさんは「トーナメントを逃げるように辞めた」と自己評価してらっしゃいますが、僭越ながら言わせて頂けばそれは違うのでは無いかと。

    JBトーナメントに参戦していただけでも並大抵の人間に出来る事ではないです。

    トーナメントだけがバス釣り業界ではないですし、商業主義に固執するのも違うと思います。

    それでも、文化的、評価的な尺度としてお金は必要なものだと思いますが、お金を目的にしてしまうと必ず失敗しますよね。

    信念を持って何かを成し遂げた先に後付けでお金が付いてくるものなのでしょうね。

    • 自分が言う逃げたというのは、お世話になった方々に対して何の恩返しも出来ずに、という意識ですね。自分ひとりではとても全国トレイルなんてできなかったし、先輩達から助けてもらってばかりでしたからね。商業主義に固執というよりも、バストーナメントが商業として成立しないとバスフィッシングも盛り上がらないと思ってるんですよ。だって絶対おもしろいですもん。もっと沢山の人に本当のトーナメントのおもしろさを知ってほしいんですよね(笑。

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    本名 欠塚実(カケヅカミノル) 46歳 既婚 子供三人の父親 東京都足立区在住 ホームレイクは亀山湖 現在チャプター房総に参戦中 仕事は主にリールパーツの切削加工 弱小ブランドKAKEDZUKA DESIGN WORKS代表