ラダー値上げのお願い 意味の無い精度と目見当の正義

大変こころ苦しいのですが、ボートラダーSを値上げさせて頂きました。

 

今までの値段から一気に3000円も上げるのは迷ったのですが、現段階ではラダーの製作を止めるのか、値上げするのかのどちらかしか選択肢が無い状態でして。

 

仕入れ価格が上がったのが最大の理由ですが、それについて少しお話させて頂きますね。

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目検討のすばらしさ

 

みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。

 

自分が今リールパーツを作る仕事をしていて、1/100mm、1/1000mm単位の精度でものを作ってるのに、ラダーに関しては目見当です。

 

でも、それは適材適所というか、必要な精度かどうか、という事が非常に重要だと考えてまして。

 

ハッキリ言ってラダーにその精度は必要ないと考えてます。

 

ステンレス板レーザー加工

↑フィン部がレーザーカット加工

 

精度は単価に跳ね返ってきます。

 

ラダーにその精度を要求すれば、現在の価格の10倍では収まらないでしょう。

 

そしてその精度で作ったラダーと今のラダーを比べても、まったく違いは体感できないと思います。

 

逆に目見当で作ったラダーは機械的に精度をだしたものより、相当に安い価格で作れます。

 

そこは目見当が適してると判断してます。

 

ステンレスラダー目見当

 

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計測しない正義

 

今まで自分の作っていたラダーは正確に寸法を計測しません

 

どこかに逃げを作ってやらないと製品として成立しないからです。

 

でも今までの経験値から見た目は真っ直ぐになってると思います。

 

正確に計測すれば相当誤差があると思いますが、それは自然相手のフィールドでは意味を持ちません。

 

ラダーは水に浮かぶ船に、人の手で都度セットするものですよね。

 

そこに1/100mm単位の精度を持ち込んでも、まったく意味がない事だと思います。

 

その部分をまずはご理解頂きたいのです。

 

思い通りにいかない苦悩

 

さて、今回ボートラダーSを値上げした理由は、以前も書いた通り足立区でお願いしていた町工場が二件同時に閉めてしまった事が原因です。

 

その理由は過去記事に書いてますので、そちらを読んでもらうとして、とにかく安くやってくれる人達でした。

 

やめた理由はこちらが責める事のできないものですから、それを追い込んでも仕方がありません。

 

で、他の業者に同じ事をお願いすると、まったく同じものはやってもらえないんですよ

 

それは時代の進歩とも言える問題なのですが、正確な数字を指定しないと機械が動かないんですね

 

今までの人達は手作業で、目見当でやってくれたので格安で出来てたんですよ。

 

小ロットでも対応してもらえたし、こちらの要求に対して柔軟に対応してくれました。

 

でも今はステンレス板の切断もNC化していて、手で持ったものをガシャン!、という訳にはいかなくなってまして。

 

いちいちコンピューターに数字を打ち込んで、寸法もかなりの精度を出せるようになってます。

 

そしてその分は価格に跳ね返ります。

 

それは全く自分の本意ではありません。

 

でも、そうしないと現状ではラダーを作る事ができないんですよ。

 

小商の自社販売

 

お情け頂戴みたいになってしまいますが、小さい会社が自社製品を販売するのはハイリスクローリターンなんですよ。

 

自分の会社はまだまだ力がありません。

 

もしも在庫をたくさん抱えて、売れなければ立ち行かなくなってしまいます。

 

商品の値段は大量生産するほど単価を下げられます。

 

でも一つの製品をたくさん作れば良い、という単純なものではありません。

 

たくさん作った商品がいずれ売れたとしても、お金になるのはかなり先の話です。

 

資金が潤沢な大企業であればその戦略は正しいと思います。

 

でも小さいところは資金繰りはカツカツですから。

 

ラダーも過去の実績からすれば沢山作って値段を据え置きすれば、結果的にお客さんには喜んでもらえると思います。

 

でも、それをする力が今は無いのです。

 

お客様が判断する事

 

リールパーツのように小さくて、ある程度単価が安いものなら在庫して置く事もできるんですが。

 

リールパーツに比べて、ラダーは大きく嵩張るので在庫するのは無理なんですよ。

 

これで東京郊外に大きな工場でも借りて、そこに在庫しておければ良いのかもしれませんが。

 

それもまた長期で考えなくてはいけない問題ですから、現実的にはかなり無理があるんですよね。

 

今回ボートラダーSは15000円と、以前より3000円、販売当初から5000円も値上がりしてしまいました。

 

ネットオークションで手売りしてた頃と比べて製品が大きく変わった訳ではありません。

 

でも全国に発送するためには、注文を管理したり、お金の事を管理しなければなりません。

 

それでも買ってもらえるかどうかはお客様次第です。

 

もし売れなければ、その商品にその値段の価値が無いと判断されたという事です。

 

そこは受け止めなければいけないと思ってます。

 

未来への投資

 

現在のラダーの値段が適正なのかどうかはお客様に判断してもらうとして、自分ではまだまだ値段分の価値があると思ってます

 

そうでなければ販売しません。

 

もしも今までの値段で販売したら、微妙に儲けがあるんですが、それではこの先のものづくりに未来はありません。

 

誰でも食っていくために仕事をします。

 

生活を豊かにするために仕事をしますよね。

 

価値を提供して、その対価をもらうのが仕事ですから、これからも良いものを作り続けるためには資金が必要です。

 

ブログの記事は身を切って書いてますが、原価のかかるものづくりは身を切って販売すると赤字です。

 

どうしても利益は考えなくてはなりません。

 

リスクヘッジ

 

自分は商売がうまくないので、最初にラダーの値段を設定するときに、今の事態を想定しませんでした。

 

大手企業のスペシャリストなら、最初からリスクのない値段設定をしたんだと思います。

 

今回のような事があるので、最低限の単価では商売は成立しないんですよ。

 

この先も材料の供給が止まるたびに、別の供給先を探して、そのたびに単価が上がったのでは、お客様にあきれられてしまいます。

 

もうすでに愛想をつかされてるかもしれませんが、この先大きく値段の変動がないように今回の値段に設定させてもらいました。

 

現段階では一部が無意味に精度の出た良品となっております。

 

加工に関して大きく値段が上がる要素は思いつきません。

 

なので、よほどの事がなければこれ以上値段が上がる事はないと考えてます。

 

その事をご理解頂ける方、どうぞ宜しくお願いします。

 

ステンレスラダーの良さを熱弁してる記事はこちら

● レンタルボートにラダーを付けるとなぜ魚が釣れるのか という話

● レンタルボートによってはラダーが付かない船があるので注意してくださいね

● レンタルボートラダーSになぜ角度が付いてるのか? 質問頂いたのでお答えします

 

かけづか
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2 件のコメント

  • はじめまして。
    御社のステンレスラダーを使いたくて
    オンラインストアやネットオークションなど探したのですがみつかりませんでした。
    ブログを拝見して、アルミラダーは選択肢にから無くなりました。
    値上げしても是非販売して下さい。
    出来ましたら大きい方も。。。お願いします。
    応援してます!

    • コメントありがとうございます。そう言って頂けるとメチャクチャ嬉しいです。値上げは心苦しい気持ちしかありませんでしたが、恐る恐る出した三台が即日完売だったので、認めてもらったと思えました。現在次の部材を手配してるところです。来月には再販できると思いますので、今しばらくお待ちくださいね。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    wpmaster

    本名 欠塚実(カケヅカミノル) 46歳 既婚 子供三人の父親
    東京都足立区在住
    ホームレイクは亀山湖 現在チャプター房総に参戦中 仕事は主にリールパーツの切削加工 弱小ブランドKAKEDZUKA DESIGN WORKS代表